どうも、KenGoです(*´∇`*)
今回は、松山市と今治市の間に存在する「水ヶ峠」(みずがとうげ)のお話です。
水ヶ峠は愛媛県の中央部にある高縄(たかなわ)山地にある峠で、今治方面と松山方面の分水嶺にある古い峠ですが、自動車での通行ができない区間でした。
なので、松山ー今治区間の移動は、もっぱら旧北条市をとおる海岸線(R196)を使っての移動しかありませんでした。
ところが1997年(平成9年)、この峠の直下になが〜いトンネルが完成。
海岸線を通っての松山ー今治間の時間が短縮され、大変便利になりました。 それぞれの位置関係はこんな感じです。
図の通り、愛媛の各都市はそれぞれ山で隔たれているのが良くお分かりになるでしょう?
反面、どっちに行ってもすぐに高い山地があるので、「坂バカ」の皆さんには絶好の場所かもしれませんね(。>ω<。)
さて、12月下旬のある日のお昼前。
初めての本格的な「峠」越えを達成すべく、松山市の自宅を出発しました。
目的地は明確に決めていません。
というか、峠クライムでどれだけ疲労してしまうのか見当がつかないため、目的地を決められないというのが正直なところでした(ゝω・) テヘペロ
自宅を出発して東野(ひがしの:町名)あたりから上り基調となり、その後の峠クライムを予感させます。
湯山(ゆやま)中学校あたりからはハッキリとした上りとなり、末町のローソン交差点から奥道後に向かって、いよいよ本格的なノボリとなります。
まずは平均斜度4%程度で、「奥道後・壱湯の守」横までのぼります。
余談ですが、この「奥道後・壱湯の守」はかつてはジャングル風呂で松山市民に愛された温泉施設でしたが、数年前に西日本最大級の露天風呂として生まれ変わりました。
GIANTのクロスバイク、ロードバイクのレンタルも始めたみたいです。
Bicycle Clubのニュースはこちら。
http://www.bicycleclub.jp/info-2977/
その壱湯の守から湧ヶ淵トンネルまでは一瞬ゆるやかになり、トンネルを過ぎたあたりから道路がググッと立ち上がり始め、そこから石手川ダムまでは斜度20%区間を含む檄坂区間です。
初めての檄坂体験に、早くも私の脚はパンパン、口はパクパク(金魚か!)
脚が攣りそうになりながら、這うような走行ででダム広場(広場というには狭い)の駐車場に緊急ピットイン!
もうね、ゼイゼイハァハァが止まりません^^;
意識朦朧としながら、ベンチにへたり込みます。
そこで20分ほどぐったりしていたでしょうか。
ここで引き返そうかと本気で考えましたよ。
当時の私には、それぐらい大変な坂でした。
しかし、サイコンを見てみると、自宅を出発してからたったの8km地点!!!
さすがにここで引き返すのは男子のプライドが許しませんよ꒰˃͈⌑˂͈꒱
気力を振り絞って、よろよろとロードバイクにまたがり、石手川ダムを後にしました。
実は傾斜がきついのは石手川ダムまでの区間で、そのあとしばらくは比較的斜度のゆるい峠道を上って行きました。平均2.5%ぐらいでしょうか。
日浦(ひうら)小学校・中学校付近で一瞬20%近い斜度の檄坂が出現しますが、そのあとは3~4%程度の斜度の坂が続きます。
「と、とにかく水ヶ峠トンネルまでは行かないと!」
と思って、石手川ダムまでの檄坂で使い果たした脚を無理やり回しながら、エッチラ・オッチラと峠を上って行きました。
しかし上れど上れど、一向にトンネルが現れません。
カーブを曲がるたびに、この後トンネルが見えるはず!と思ってがんばり、その度何度も肩透かしを喰らいます。
そして永遠とも思える時間を(笑)上り続けて、忽然と私の目の前に水ヶ峠トンネルが現れました!!!
「よ、よ〜〜〜しゃっ!!!とうとう、ここまで来れたぞ〜〜!」
嬉しさのあまり、後先考えずそのまま水ヶ峠トンネルに突入。
実はこのトンネル、めっちゃ長いトンネルなんですよ。
全長、2804m。
松山から今治方面に行く場合は、この水ヶ峠トンネルの手前が峠の頂上なので、トンネルに入った途端下り基調になったのは幸いでした。
しかし、真っ暗なトンネルの中でスピードが出る出る!
交通量はそんなに多くないので、西条ライド時の桜三里のトンネルに比べると全然怖くないのですが、暗い中トンネルの中で高速になるのは初体験。
怖いのでブレーキを引き引き、減速しながら長〜いトンネルを抜けました。
トンネルを抜けると、そこはなんともう今治市!(旧玉川町)
そこからは今までの上りで獲得した高度を一気に吐き出す、下りの高速区間です。
疲れた体でバランスを崩して落車しないように、注意を払って降っていきます。
玉川湖が見えた途端、急速に張り詰めていた気力が弛緩していくのが分かりました。
今日はここまでかな・・・
「玉川湖畔の里」という小綺麗な湖そばの芝生の公園に降りていって、ベンチで休憩。
ぐったり疲れた体を回復させるために、持ってきた補給食を口にします。
ドリンク&補給食で少し元気を取り戻した私は、綺麗な景色をバックに写真を何枚かとった後に、バイクにまたがります。
「今日はここまでにしといたら〜〜」 負け惜しみを呟きながら、水ヶ峠トンネルまでの坂を上っていきます。
しかしこの区間、行きは高速下り区間だっただけあって、帰りはキ・ツ・イ・・・
しかも、帰りの水ヶ峠トンネルは、なんとそれなりの斜度の上りになってるんです!!!(当たり前^^;)
この、帰りのトンネルも死ねました・・・
(帰りはかなりの幅がある、独立した歩道がトンネル内にあるので危険はありません)
水ヶ峠トンネルを越えると、あとは基本、下りしかありません。
20kmほどを下って自宅に到着。
往復で距離は54kmほどでしたが、始めて本格的な峠を上った私はぐったりです。
その後、何度もこの水ヶ峠ごえのルートは通るようになるのですが、無休憩で今治まで行けるようになったのは最近のことです・・・
この最初の水ヶ峠越えライドは、執筆時点(2017年10月下旬)から遡ること10ヶ月前のお話でした。
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