しまなみ海道ライド(*´∀`*) その2

「みかん国のオレンジ・ローディー」


どうも、KenGoです(*´∇`*)


忘れないうちに、しまなみ海道ライドの続きを書いちゃいますね。


これから北九州市(!)に帰る途中の青年と別れた私は、しまなみ海道の四国側最初の登り口を目指して、糸山を駆け上がります。


糸山の途中にはレンタサイクルやレストランが入った施設「サンライズ糸山」があり、遠方から車載してきたサイクリスト達はここに車を駐車しておくことが多いようです。

今回は「サンライズ糸山」には用事がないので、施設を横目にさらに糸山を登ります。

(四国側入り口・糸山の画像)

登り口(降り口でもある)では、たくさんのローディー達が連なってループを降りてきていました。

なにかイベントがあったんですかね?

しまなみ海道では週末ごとにいろんな大会やイベントが行われているので、まあ気にしません。

彼らと入れ替わるように糸山の登り口からループを駆け上がって最初の橋である、来島海峡大橋を走ります。

この橋は全長が4kmを越える橋で、これでもかっ!これでもかっ!ていうぐらい長〜い橋です。

とくに帰りは長く感じられますね・・・^^;

来島海峡大橋を渡り終えたら、いったん橋から降ろされます。

降りた先は、四国側から最初の島、大島です。


基本的には、しまなみ海道のサイクリングロードには「ブルーライン」が道路に引かれているので、それに沿って走っていけば最終地点の尾道まで行けるようになっています。

こんなかんじです。

自転車は、島の南側に降りることになります。

そして次の乗り口は島の北側。

なので、必然的に島の中央を走る道路を縦断して走ることになるのですが、この縦断道路が曲者で、小さな峠を含む、終始アップダウンの繰り返しなのです。

自転車に乗り慣れていない人は、まずここで根を上げます^^;

クロスバイクやママチャリをレンタルして走っている人のほとんどが、上り坂をゼィゼィ言いながら押して歩いています。

しかも先程までの橋からの眺めとうって変わって、山の中を走るので、眺望がそんなによろしくない・・・


ロードバイクで走っている方も、普段走り込んでいない人が多いようで、足こそ着いていないですが、けっこうヨロヨロになって走っているのを見かけます。

こちらは今日はトレーニングとして走っているので、仕方なく抜いていくことになるのですが、そんな時は一人一人にニッコリと微笑みながら声がけして抜いていきます(◜௰◝)

ほとんどの皆さんは、遠いところからわざわざ走りに来てくださっているので、地元側のローディーとしては、嫌な思いはして欲しくないですからね(๑˃̵ᴗ˂̵)و


大島の真ん中を縦断して、島の北部に来るとようやく海が見えてきます。

最後の坂を駆け下りると、そこは宮窪という地区です。

次の島、伯方島にいく場合は道路の突き当たりを左折して橋への登り口に向かうのですが、今回の私はそこをあえて右折。

村上水軍博物館を目指します。

ほどなく博物館に到着。ここを折り返し地点とします。

博物館前の食堂「能島水軍」のベンチで休憩させていただきます。


この食堂では、瀬戸内の激しい潮の流れを船で体験できる「潮流体験」もすることができます。

私も一度この船に乗ったことがありますが、思わぬ潮の流れの激しさにびっくりした記憶があります。

こんな複雑で激しい潮の流れがある海峡を、水軍(海賊衆)の水先案内なしに航行するのは到底不可能だと肌で感じましたよ(。>ω<)ノ


さて、食堂の自販機でドリンクを補充し、復路を走り始めました。

たくさんの坂を越えながら来た道を引き返します。

島の海岸線ルートで帰っても良かったのですが、出発した時間が時間だったので、最短で帰ります。

なぜなら、今回は大島のラスボス「亀老山」をアタックして帰ろうと思ったからです!


大島の南側にあるこの「亀老山」は頂上に展望公園があり、そこから眺める瀬戸内の景色はまさに絶景です。

有名なビューポイントなので、たくさんの観光客が車で、バスで訪れます。

そんななか、いつしか自転車乗りたちにとっても格好のヒルクライム・アタックの名所として知られるようになりました。

距離こそ短いですが(およそ3.5km)、そこそこハードな平均斜度(8%強)なので、初心者にとっては難関なヒルクライムかもしれません。(←おまえも初心者だろ!)

今日もたくさんのローディーが、しなまみに来た記念に亀老山アタックを敢行していることでしょう。


さて、私もいざ亀老山アタックへ!


島内縦断道路を左折して亀老山へと向かいます。

もうその瞬間から、Stravaのタイムアタックは始まっていますw

それまでの疲労も考えず、無心でペダルを回します。


今日は夕方からのアタックだったので、途中で出会ったローディーは4名しかいませんでした。

1名は登り口からすぐのところで遭遇。

「こんにちは〜」と声をかけると、

「ゴ、ゴンジチヴァ〜」と辛そうなお声。

「がんばってくださ〜い♪」とエールを送ると、

「も、もうシ、シンドイです・・・」


この場所(登り口からほどないところ)でこの状態だと、最後までもつかな〜と心配しながらパスしていきました。


次はもう少し登ったところで、お二人連れのローディー。

「こんにちは〜♪」と私。努めて苦しくない風を装って爽やかに声をかけます。

「ハァハァ、こ、こんにちは!」とお一人。

「がんばってくださ〜い!」とにこやかに言い残してお二人をパスしていきます。

「は、はやっ!」と呟くもうお一人の声が聞こえました。

いやいやいや、仲間内では一番遅いドン亀なんですよ〜って伝えに戻ろうかと思いました。

こんな私でも、人から速いと思われることがあるんだ〜。

ちょっと驚き。

そしてちょっと嬉しい(*≧∀≦*)


頂上への中ほどの退避エリアで、もうお一人のローディーが休憩していました。

「こんにちは〜!」と痩せ我慢のニッコリ笑顔でお声がけ。

ハッと気がついたようにその方は顔を上げられました。

汗びっしょりで、顔をタオルで拭いている最中のご様子でした。

何か声を返して頂いたようでしたが、よく聞き取れませんでした。


ラスト4分の1ぐらいからかな?グッと斜度が上がるポイントが出現します。

もうヘロヘロなので、シッティングでは登っていけません。

得意ではないダンシングで、遅いながらもなんとか登っていきます。

左手には瀬戸内の絶景が広がっているはずですが、ほとんど目に入りません^^

最後の右コーナーを曲がって、ギャラリーストレート(と私が勝手に呼んでいる)を意地でもがきながらゴーーーーーーォォルッ!


バスや自動車で観光に来ているおばさま方の歓声を頂戴しながら(いつも結構声をかけられます)、ゆっくりとバイクラックの方に進みました。

本来だと、駐車場の売店で「藻塩ジェラート」を食べるところなのですが、今回は寒かったのでヤメときました。

暑い時期に登ったあとの「藻塩ジェラート」は、本当に絶品ですよ!


しばらくバイクラック付近で休憩していると、ギャラリーストレートを登ってくるバイクが見えました。

先程休憩していたローディーさんでした。

バイクラックのところまで来られたので、

「お疲れ様でした!」と声をかけました。

「はい〜、疲れました〜。こんなにキツイとは・・・」とローディーさん。

「そうですよね。なかなかの坂ですよね〜」

それからしばらく立ち話。

どうやら愛知から「しまなみ海道」を走りに来たみたいです。

尾道に車をとめて、今日は今治市で一泊するそうです。

こちらは隣の松山市から来てると言ったら、


「こんな素敵な場所をいつも走れていいですね!すごく羨ましいです。」


っておっしゃってました。

お世辞でも嬉しいですよね。地元を褒めてもらえると。

でも愛知にもきっと、たくさん素晴らしいところがありますよね。

私もいろんなところに出かけて走ってみたいものです。


しばらく後に上がって来たもうお一人のローディーさんは、先ほどの愛知の方のお連れさんでした。

少し話した後、だいぶ陽も傾いて来たので私も帰路に着くことにしました。


亀老山からの下りで、もうお一人のローディーさんとすれ違いましたが、一番きつい斜度の部分で、大きく蛇行しながら懸命に登ってらっしゃいました。

「頑張って!」と大きな声でエールを送って、亀老山を後にしました。


今治市の市街地からは平坦な海岸線経由(国道196号)で帰るという選択肢もありましたが、ここは男の意地で往路と同じく峠越えで帰りましょ!

ってことで、ヒィヒィ言いながら無事、(亀老山詣込みの)しまなみライドを終了しました。


しまなみ海道は、景色良しで観光気分も味わえ、亀老山アタックあり、全国のローディーとの出会いありで、確かに身近にこんな場所があるのは幸せなのかもしれません。


亀老山での出会いは他にもあるのですが、それはまた別の機会に記事にします。

それではまた♪

みかん国のオレンジ・ローディー

愛媛県(みかん国)松山市在住の新米ローディーのブログです。 30年来、スポーツらしいスポーツをしてこなかった40代男が、 2016年の秋のある日、ひょんなことからロードバイクを購入したことによる、 ロードバイク奮闘記です。

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