愛媛県は、県を3つの地域に分けて呼ぶことが慣習化されている。
愛媛県(伊予国)の東部地域を、伊予の東という意味で「東予」(とうよ)と呼称する。
四国中央市、新居浜市、西条市、今治市、上島町の4市1町で構成される。
愛媛県の3地域は地理的にはもちろんだが、文化的にも、住民の気質的もそれぞれ異なっており、日常においてもそれらを示唆する会話が頻出する。
また、それぞれの地方名を冠につけた大会や会社、団体などがたくさん存在し、幼少の頃から愛媛の住民はそれらの区分を明確に意識して生活している。
例)ジュニアサッカー愛媛県東予地区予選、新人戦東予地区予選、東予不動産、東予信用金庫、東予建材など
東予地域と中予地域を物理的に分けるのは「桜三里」と呼ばれる峠である。
「桜三里」を通る国道11号線は流通の大動脈のため、大型トラックの往来が極めて激しいが、道幅が大変狭くエスケープゾーンもほとんどないため、自転車にとっては大変危険な道路である。
愛媛のローディーが通りたくない道路No.1は間違いなくこの「桜三里」であろう。
そのため、松山市を中心とした中予地域のローディーは、よほどのことがない限り自走で桜三里を超えて西条市や、それより東の新居浜市や四国中央市に行くことはない。
同じ東予でも「今治市」には比較的安全なルートで行けるので、中予のローディーたちにとっても馴染みのコースとなっている。そうでなくても「しまなみ海道」を擁する今治市には、県内からたくさんのローディーが訪れる。(もちろん県外・海外からも)
今治を含めた東予地域は、愛媛の中では関西に近いことから、古くから関西経済と接触があり、すばしっこく、目端がきき、商人タイプの人間が多いとされる。
「伊予商人」という言葉があるが、今治市を中心とした東予地域の商人のことを指す。伊予商人の通った後にはぺんぺん草も生えない、と言われた。
全国に先駆けて月賦制度を考案したのは、今治の「伊予商人」である。
また「東予」は秋祭りが盛んな地域で、西条市の「だんじり祭り」、新居浜市の「太鼓台まつり」の絢爛豪華な2大秋祭りは全国的にも有名で、祭りにかける地元民の熱量も半端なものではない。
この2市の住民は、「1年は、祭りに始まり、祭りに終わる」という特別な体内カレンダーで一年を過ごすと言われるほどである。
【東予(東予の人)に対する一般的なイメージ】
・仕事ができて頼りになる人が多い
・バイタリティのある人が多い
・ヤンキーが多い
・熱狂的なお祭り好きが多い
・工業都市が多い
【愛媛ローディー辞典編纂委員会(謎)】
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